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大麻ビジネス業界のトレンド? ブランド化の波

09/03/2018
カンナビス・キャピタル・カンファレンスやカンナビズ・サミットなどのカンファレンスに参加してみるとトークパネルや基調講演の中で「ブランド化」の話が多く出てくることに気がつく。

これは今後、大麻・カンナビス・CBD製品などが急速にコモディティ化する可能性があることに各企業が注意を払っている結果だ。
カンナビス市場は今後2022年までに320億ドル(3兆2千億円)規模へ成長すると見られているが、この過程で特徴的なのは、大麻という非合法だった歴史もつ業界ならではの理由で、今後もしばらくは非合法マーケットが継続していくことが予想されている。(ちなみにコロラド州では合法化後、非合法マーケットは3割減したと言われている。)
そしてそれは各メーカーにとって頭の痛い問題だ。
マリファナ・デイリーが行なった調査によると、カンナビス消費者のうち、これまで非合法マーケットで商品を購入していた人は、合法マーケットの製品が高いことや、購入できるお店が限られていること、これまでの売人との付き合いなどから、値段が下がらなければそのまま非合法マーケットから大麻製品を購入すると回答している。
消費者からの値段下降圧力と非合法マーケットとの競合、またコロンビアなどの生産コストの安い国で製造された製品の流通の可能性などから、カンナビス製品は低価格が進み、コモディティ化してしまう可能性があるのだ。

そりゃそうだ、元々はそこら辺に生えていた草なのだ。

このため、各社は自社製品の「ブランド化」を急ぐ。
インビクタス(INVICTUS)はブランドマーケティングにオーセンティック・ブランド・グループ社(ABG)と契約を結んだことは本ウェブサイトでも既報だが、ABGは、NAUTICA、NINE WEST, PRINCE, AEROPOSTALE, BANDOLINOなど世界的なブランドを数多くマネジメントしている世界的企業だ。
この他、各社はアーティストとのコラボや、ブランドストーリーのPRに余念がない。

あるカンファレンスでのトークパネルで登壇者が、
「ビールを注文するときに、大抵はブランド名でオーダーをするでしょう。例えば”バドワイザー”とか”クアーズ”のように。今後カンナビスもアルコールなどと同様にブランド名で呼ばれるようになるでしょう。」
と語っていたのが印象的だった。

ブランド化にいち早く成功した企業が生き残るのかもしれない。

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