10/01/2018
『オーロラ・カンナビス、好調な決算結果を発表』
オーロラ・カンナビス(Aurora Cannabis Inc, TSX: ACB, OTCQB: ACBFF)
先週第4四半期と通期の決算結果を発表したオーロラ・カンナビス。コカコーラとの提携観測も流れたオーロラだったが、第4四半期の売上は前期から223%の伸びとなる売上C$19M(約14億円)を記録。
医療大麻売上総利益は74%となり前年同期比28%増。この増加は乾燥大麻1グラム当たりの平均販売価格が上昇したことと、売上高におけるカンナビスオイル販売の割合が高いことに起因しているとのこと。
カンナビス業界の全体のトレンドだが、乾燥大麻よりもカンナビスオイルやエディブルの消費が増えていることが数字からも伺える。
今年は11件の戦略的買収が完了し、1件が進行中とのことで今後も世界の覇権を狙って買収や提携などの案件は増えていくだろう。
『シュープリーム・カンナビス、好調な決算結果を発表』
シュープリーム・カンナビス(The Supreme Cannabis Company, TSXV: FIRE, OTCQX: SPRWF)
2018年6月30日に終了した2018年度の売上はC$8.85M(約6.6億円)だった。
6月締めのカンナビス企業の中でも四半期決算ではC$3.55M(約2.7億円)で、前四半期C$2.07M(約1.6億円)より71%増加となり、四半期売上ランキングでは24位にランクインした。
Aurora Cannabis Inc.(TSX:ACB)およびNamaste Technologies Inc.(TSXV:N)、TILRAY Inc(NASDAQ:TLRY)を含むいくつかのカンナビス企業と卸売供給契約を締結し卸売先と卸格を保全している。
また、先週67.5億円の大型資金調達も発表し、今後の事業拡大に弾みをつけた形だ。
『大麻ビールのプロヴァンス・ブファンズが上場へ』
プロヴァンス・ブランズ(Honest Inc)
本サイトでも何度か取り上げて入れる大麻から醸造するノンアルコールビールを製造するプロヴァンス・ブランズがリバーステイクオーバー(RTO)によるトロント市場へ上場することを明らかにした。
大麻成分入りのエディブルや飲料を製造する会社の多くが採用している成分注入方式(インフューズド)ではなく、大麻草からビールを醸造するプロヴァンス・ブランズ。
経営陣の一人は日本のノンアルコールビールの製造方法からヒントを受けたとも語っており、実は日本語も堪能だ。今後法改正が進めば日本への市場参入もあるかもしれない。
『好調なカンナビス・セクション』
全体的に好調な決算発表やニュースリリースが多かった先週(09/24-28 2018)だが、資金調達のためにリバーステイクオーバー(RTO)でカナダの証券市場に上場するというニュースがいくつか見られた。
以前OTC市場などでは、上場が比較的簡単に実現するとあって逆買収や裏口上場などとも言われていた手法で多く見られたのだが、最近ではRTOであっても上場審査が厳しくなり以前ほどおいしい上場方法ではないといわれている。急激に拡大するカンナビス市場へ先行投資していくための資金調達方法として今後もカンナビスセクションではRTOによる上場がいくつか実現するだろう。