11/22/2019
大麻企業売上ランキングでも上位を占める大麻企業各社の四半期決算が出揃ってきた。
その一部を今回はまとめとして掲載パート2。
ティルト・ホールディングス(TILT Holdings Inc, CSE:TILT, OTCQB:TLLTF)
ティルトホールディングスは、垂直統合型の大麻企業。大麻関連のビッグデータ解析から高品位な大麻製品の販売までを手がける。
・売上50.8億円($46.1M)となり、前期より18%UP。
・調整後EBITDAが初の黒字、3億円($2.7M)。前期は-4.4億円(-$4M)。
・営業利益は33億円($30.2M),純利益も29億円($26.4M)と黒字化している。
・純利益の改善は、収益拡大、利益率改善、販促費のコスト削減、および過去発行のストックオプション没収による非現金株式報酬費用の削減が反映されたため。
https://investors.tiltholdings.com/press-releases/detail/72/tilt-holdings-reports-third-quarter-revenue-of-us46-1m
エア・ストラテジーズ(Ayr Strategies Inc, CSE:AYR.A, OTCQX:AYRSF)
アメリカの複数州で事業展開する垂直統合型大麻企業のエア・ストラテジーズが四半期決算を発表
・売上35.3億円($32.1M)となり、前期29.6億円($26.9M)より19%UP。
・売上利益は18.9億円($17.2M)となり、前期16.1億円($14.7M)から14%UP。
・営業利益は11.7億円(-$10.7M)のマイナスだが、純利益は29億円($26.4M)の黒字を計上
https://ir.ayrstrategies.com/news-events/press-releases/detail/25/ayr-strategies-reports-record-third-quarter-2019-financial
キュラリーフ(Curaleaf Holdings, Inc, CSE:CURA, OTCQX:CURLF)
垂直統合型大麻企業のキュラリーフが9末に締めた四半期決算を発表。
・売上67.9億円($61.8M)となり、前期53.2億円($48.5M)から大幅UP。
・大麻関連の売上利益は25.9億円($23.6M)となり、営業利益は1.5億円($1.4M)。
・純利益は-7.4億円の赤字だが、前期-36.9億円(-$33.7M)より大幅に改善。
https://d1io3yog0oux5.cloudfront.net/_fe25fd0c2244a416cb2bf1983bbc5dd1/curaleaf/news/2019-11-19_Curaleaf_Reports_Third_Quarter_2019_Financial_and__97.pdf
ハーベスト・ヘルス(Harvest Health & Recreation Inc, CSE:HARV, OTCQX:HRVSF)
最近ユタ州での大麻栽培免許も取得した、垂直統合型大麻企業のハーベスト・ヘルスが四半期決算を発表。
・売上36.4億円($33.2M)となっており、前期より25%UP。
・売上利益12.9億円($11.9M)、営業利益は-37.6億円(-$34.2M)の赤字。
・純利益(損失)は-43億円(-$39.1M)となっている。
・買収案件が統合できれば、売上は145億円($95M)となり、年間では418億円($380M)の売上規模となる予定。
https://investor.harvesthoc.com/press/press-release/2019/Harvest-Health–Recreation-Inc-Reports-Third-Quarter-2019-Financial-Results/default.aspx
テラセンド(TerrAscend Corp, CSE:TER, OTCQX:TRSSF)
カナダ、アメリカ、ヨーロッパで大麻事業を展開する垂直統合型大麻企業のテラセンドが、9末に締めたQ3四半期決算を発表。
・売上は22.1億円(C$26.8M)となり前期14.5億円(C$17.6M)から53%UP。
・売上マージンも12.3%から26.1%UP。
・Q3時点の現金および現金同等資産は5.7億円(C$6.9M)。
・売上利益は5.8億円(C$7M)だが、営業利益(損失)は-15.1億円(-C$18.3M)。
・純利益(損失)は-14.3億円(-C$17.3M)の赤字。
https://www.newcannabisventures.com/terrascend-generates-c26-3-million-revenue-in-q3/
グリーン・サム・インダストリーズ(GTI:Green Thumb Industries Inc, CSE:GTII, OTCQX:GTBIF)
Rise™とEssennceの大麻販売店を系列に持つGTIが好調なQ3四半期決算を発表。
・売上74.8億円($68M)となり前期より52%UP。
・売上マージンも前期45.6%から51.2%へUP。
・営業利益(損失)は-0.7億円(-$0.6M)の赤字。
・純利益(損失)は-18.8億円(-$17.1M)の赤字だが、前期-24.4億円(-$22.2M)からは縮小。
https://s22.q4cdn.com/645928568/files/doc_financials/2019/q3/GTI-SEPTEMBER-30-2019-FINANCIAL-STATEMENTS-AND-FOOTNOTES-FINAL.pdf
アイアンサス(iAnthus Capital Holdings, Inc, CSE:IAN, OTCQX:ITHUF)
高品位な大麻製品を製造販売するアイアンサスがQ3四半期決算を発表。
・売上24.5億円($22.3M)となり、前期より16%UP。
・営業利益は-22.7億円(-$20.7M)の赤字となり、前期の-26.2億円(-$23.8M)から改善。
・純利益(損失)は-16.8億円(-$15.3M)となり、前期-10.2億円(-$9.3M)から悪化。
・110億円の資金調達を発表。
https://www.ianthus.com/news-events/press-releases/detail/141/ianthus-reports-fiscal-third-quarter-2019-financial-results
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カンナビストック・ジェーピー編集部 著
「ダメ!絶対!」が浸透している日本では考えられないことだが、アメリカ、カナダ、ヨーロッパで多くの企業がこの産業に参入し、彼らの多くはすでに大麻合法化へと向かう時代の流れを掴み、着々と事業を拡大している。
本書では、大麻ビジネスが世界でどのように展開されているのか、市場規模や各国の状況、そしてどのような産業や企業があるのかをざっと理解できるように構成している。
本書で取り上げた企業はほんの一部に過ぎないが、今後の大麻産業の流れを見る中でも押さえておきたい企業を取り上げた。
本サイトと合わせて読んでいただければ、「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻産業の”今”が理解できるでしょう。