ラスベガスに見る最先端大麻ディスペンサリー事情

06/03/2019
ネバダ州では娯楽用大麻が解禁されていることもあって、ディスペンサリーの数や規模がどんどん大きくなっている。
中でも目立っているのが、MedMenとPlanet13の店舗は規模も大きく、そのため屋外広告やタクシーのラッピングなど広告活動も活発なようだ。

MedMenのフラッグシップ店舗はラスベガスの目抜き通り(通称ストリップ)より少し入った場所にあり、歩いても行けなくない距離に存在している。入り口にはIDチェックを行う係員とセキュリティガードが立っているが、店内も明るいので、観光客が訪れたとしても不安を感じることは無いだろう。

店内では再度IDチェックがなされ、そこで担当のバドテンダーがついて、こちらのニーズや情報を聞いてくれる。ここで例えば、「夜ぐっすり眠りたい」とか、「友達と映画をリラックスして見たいんだけど」などと使用目的を話すと、そのニーズにマッチする商品を勧めてくれる。
取材のためだから、買わないけどいいかと尋ねたところ、全く問題ないとの回答で、ただし写真は他の客の顔が映らないように撮影してほしいとリクエストされた。
品揃えは乾燥花から、プリロール、エディブル、コンセントレート、Tシャツなどのグッズまで様々で、最近はやはりエディブルが人気とのことだった。

Planet13は先日の記事でも写真をお届けしたが、とにかく建物自体が大きく、MedMenよりも豪華な感じがした。

入り口入ってすぐに受付があり、ここでIDチェック。バーコードが印刷されたチケットを持って、店内へのゲートに向かう。ゲートに向かう床には映像のインスタレーションが流れ、人の動きに合わせて錦鯉が泳いでくる演出がなされている。そしてなんと店内ゲートは自動ゲートで、ここでバーコードを再度読み取って、店内に入る仕組みとなっている。店内の雰囲気はファッション系のセレクトショップや高級ブティックのような印象だ。ガラスのショーケースに入った製品だけでなく、ポップアップでCBD製品が販売されていたり、カウンターでは大麻入りドリンクの試飲も行われていた。

Planet13でも、商品説明にはバドテンダーがつくが、流石に1日3000人が訪れる店舗だけあって、ベルトパーテーションで人の列をさばけるように準備してあった。

Planet13でもキャップやTシャツなどグッズ販売を行なっており、アメリカのディスペンサリーノベリティ市場も侮れないのではと思い、「日本でPlanet13やMedMenのノベリティTシャツなどを販売すると売れるかな?」と想像してしまった。

そのほか、LVC(ラスベガス・コンベンション・センター)から北に位置するEssennceやLVCとベネチアンホテルの中間くらいに位置するNu-Leafなど、ラスベガス中心地から近い距離にいくつもディスペンサリーがあり、今後ラスベガスはエンタテイメントやコンベンションの街としての側面だけでなく、カンナビス観光でも栄えていく姿が想像できた。

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