11/13/2018
このところの株価の乱高下が止まらないティルレイ(Tilray, Inc, NASDAQ: TLRY)が第3四半期決算を発表した。
<第3四半期ハイライト>
・売上は前年同期比で85.8%増の11億円となった。増加の原因は、医療大麻患者の需要増と他のLP(Licensed Producer)への卸販売の増加、海外マーケット向け卸売が好調だったため。
・1グラム当たりの販売価格は$6.21(C$7.98)。前年同期が$7.53(C$9.34)と高かったことに比べると低下しているが、これは全体売上に対する卸売販売の割合が増えたためとのこと。
・純損失は約20億円(1株当たり$0.20)となり、前年同期が約2億円(1株当たり$0.02)だったことから比べると大幅に損失が膨らんでいるが、これは非現金ベースの株式報酬費用約12億円が含まれており、これを除くと約8.3億円(1株当たり$0.08)の損失となる。損失は主に、企業成長に伴う運営コストの増大、国際運営チームの拡大、IPOがらみの費用などが膨らんだことが原因とのこと。
<その他ビジネスハイライト>
・チリのアレフ・バイオテクノロジーSpAを約4.3億円で買収。ラテンアメリカ市場に向けてティルレイブランドの医療大麻製品を供給できる体制が整った。
・カナダからドイツへ乾燥大麻の輸出許可を両国家から取得。ドイツにおいて医療用乾燥大麻とカンナビスオイルの最初の輸入メーカーとなった。
・アメリカ政府よりカリフォルニア州立大学サンディエゴ校向けに医療研究用大麻の輸入が許可された。
・コンパッショネートユースに則ったてんかん患者に向けて医療カンナビス”CBD100”がオーストラリアに輸出・販売された。
・カナダの娯楽用大麻に関して、プリンス・エドワード島での供給許可を取得。その他8つの州・地区でも認可を取得済み。
・子会社のHigh Park Farms(HPF)がカナダ保健省から大麻販売許可を取得。これによりHPFもカンナビス製品の供給・販売が可能になった。
・520億円規模の転換社債を発行。償還は2023年。調達した資金はナナイモの施設に関する借入金の返済と今後の買収資金などに使用されるとのこと。
Original Source;
https://ir.tilray.com/news-releases/news-release-details/tilray-inc-reports-third-quarter-2018-earnings