03/18/2019
ナスダックに上場している垂直統合型大麻企業のティルレイ(Tilray Inc,Nasdaq:TLRY)は、2018年12月末に締めた第4四半期決算の結果と年間決算の結果を報告した。
CEOのブレンダン・ケネディは、
「2018年はティルレイにとって輝かしい一年となりました。我々のチームは製造量の増強や戦略的なパートナーシップの拡大など、医療大麻の世界で確固たる地位を築いてまいりました。今後も歩みを止めることなく成長し、アメリカやヨーロッパでの市場を開拓しながら価値創造を続けてまいります。」
と述べている。
＜2018年 年間決算ハイライト＞
・年間売り上げは約47億円($43.1M)となり、前年度から110％UPとなった。好調な売り上げの原因は、バルクセールとカナダでの大麻合法化開始によるセールス増、そして海外への販路拡大が功を奏した。
・年間売り上げ量は昨年の3024kgから6478kgと倍増。
・純損失は約74億円($67.7M)、1株あたり0.82ドル。2017年の純損失が8.5億円($7.8M)、1株あたり0.10ドルと悪化している。純損失には、前年同期の0.1億円（$0.1M)の費用に対し、23億円($21M)の非現金株式報酬費用が含まれている。
・調整後EBITDAは36億円($33.1M)の損失で、前年同期は6億円($5.5M)の損失だった。純損失の増加および調整後EBITDAの減少は、主に、継続的な成長に関連する営業費用の増加、国際チームの拡大、ならびに資金調達および新規株式公開（「IPO」）に関連する費用によるもの。
＜2018年 第4四半期決算ハイライト＞
・昨年同期から203.8%UPとなる17億円($15.5M)となり、好調な売り上げの原因は年間決算同様、バルクセールとカナダでの大麻合法化開始によるセールス増、そして海外への販路拡大が功を奏した。
・期間の売上量は2053kgと前年同期の694kgは約3倍となっている。
・１グラム当たりの販売単価は$7.52となっており、前年同期の$7.13よりもUP。
・第4四半期の純損失は、前年同期の3.3億円($3M)、一株当たり0.04ドルに対し、34億円($31M)、一株当たり00.33ドルと拡大。
・純損失には、前年同期の370万円(($34K)に対し、4.5億円($4.1M)の非現金株式報酬費用が含まれている。
・調整後EBITDAは、前年同期の2.3億円($2.1M)の損失に対し、19.5億円($17.8M)の損失。純損失の増加および調整後EBITDAの減少は、主に、成長イニシアチブに関連する営業費用の増加、国際チームの拡大、ならびに資金調達およびM&A活動に関連する費用による。
＜2018年度 ビジネスハイライト＞
・世界各地で必要としている患者に医療用大麻製品へのアクセスを拡大するために、ノバルティス事業部のSandozとの戦略的提携を世界規模で拡大。
・ABインベブとノンアルコールTHCおよびCBD飲料に注力した研究開発パートナーシップを締結し、両者は最大5000万ドル、合計で最大1億ドルの投資を予定している。
・オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group）との間で長期にわたる収益分配契約を締結。自社ブランドのポートフォリオを活用し、世界中で消費者向け大麻製品を開発、販売、流通させることを発表。
・マニトバ州ウィニペグの大麻および天然食品の生産者であるマニトバハーベストを、最大350億円($317M)で取得。マニトバハーベストは、自社製品を米国およびカナダの16,000以上の小売店に販売している。
・オンタリオ州リーミントンにある大麻栽培施設であるナチュラ・ナチュラルズ(Natura Naturals Holdings Inc)を、最大58.7億円(53.4M)で取得。
・ケベック州に本拠を置く大麻製造会社ローズ・ライフサイエンス(ROSE Lifescience Inc)に6.2億円($5.7M)を投資し、ローズ社がケベック州で成人用大麻製品を販売するための販売、供給、流通および販売契約を締結。
・ラテンアメリカ全土でティルレイブランドの医療用大麻を輸入、製造、販売することを可能にするために、チリの大麻会社であるアレフ・バイオテクノロジー(Alef Biotechnology SpA)を買収。
・米国およびカナダから調達され、北米全域の健康および医療製品に使用される、リブウェル・カナダ(LiveWell Canada)からのヘンプ由来CBDの供給契約を締結。
