クッシュ・コが売上前年比46%減となるQ3決算を報告

07/09/2020
垂直統合型大麻企業のクッシュ・コ・ホールディングス(KushCo Holdings, Inc, OTCQX:KSHB)は、2020年5月31日に終了した第3四半期の決算を発表した。

<ハイライト>

・クッシュ・コが掲げる2020年計画の一環として、大規模で信用度の高いマルチステートオペレーター(MSO)、ライセンスプロデューサー(LP)、大手ブランドとの連携を深めるためのコスト削減施策を完了した結果、当社の販管費は2020年第2四半期の29.9億円($27.2M)から2020年第3四半期には14億円($12.7M)へと50%以上減少した。

・2021年4月を期限とする当社のシニアノート、元本総額の18.5%(5億円($5M))を積極的な転換によって希薄化を制限し、ワラントがゼロの株式に転換することで、バランスシートと流動性を強化。

・業界のベテランで元グリーン・サム・インダストリーズ(Green Thumb Industries, OTCQX: GTBIF) CEO のピート・カデンス(Pete Kadens)氏を取締役会に選任。

・元企業開発担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのスティーブン・クリストファーセン(Stephen Christoffersen)氏を、2020年4月10日付で当社の新最高財務責任者に任命。

・売上高は前年同期比46%減の24.5億円($23.3M)となったが、これは主に2020年計画を採用した結果、小規模な顧客への与信条件が厳しくなったためとのこと。この減少は、ベイプ製品およびナチュラル製品の売上高の減少、および当社の大口顧客からの注文が一時的であったことに加え、COVID-19パンデミックの影響により、市場での旅行や規制上の制約があったことによる。

・GAAPベースでは、売上総利益率は10.7%(前年同期は 17.8%)となった

・一部の経常外項目の影響を除いた非GAAP ベースの売上総利益率は、前年同期の22.8%から約 28.2%となった。非GAAP基準の売上総利益率の上昇は、良好な製品構成、製品マージンの上昇、および運賃の減少による。

・販売・一般管理費(SG&A)は14億円($12.7M)となり、前年同期は22.8億円($20.7M)、前期は29.9億円($27.2M)だった。この減少は、COVID-19パンデミックの影響で、人員、役員給与、コンサルティング費用、旅費および交際費が減少したため。

・非GAAP基準では、現金販管費(貸倒引当金繰入額、株式報酬、減価償却費、償却費などの非現金支出を除く)は8.5億円($7.7M)だった(前年同期は18億円($16.4M)、前期は15.2億円($13.8M))。

・GAAPベースでは、純損失は約14.9億円(-$13.5M)で、前年同期は11.7億円(-$10.6M)だった。一株当たり損失は、前年同期の-0.12ドルに対し、-0.11ドルとなった。

・非GAAP基準では、特定の非経常費用や事業再編費用などの利益の影響を除いた当期純損失は6.1億円(-$5.5M, 1株当たり-0.05ドル)で、前年同期は9.5億円(-$8.6M, 1株当たり-0.10ドル)の純損失となった。

・調整後のEBITDAは前年同期が-8.3億円(-$7.5M)、前期-16.3億円(-$14.8M)だったのに対し、今期は合計で-3億円(-$2.7M)だった。調整後EBITDAの改善は、前述のコスト削減による。

・現金は、2020年5月31日現在で12.2億円($11.1M)であり、2020年2月29日時点では12.5億円($11.4M)、2019年8月31日時点では4.3億円($3.9M)だった。

Source;
https://ir.kushco.com/news-events/press-releases/detail/258/kushco-holdings-reports-fiscal-third-quarter-2020-results


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