Elixinol Revenue for Q2 2018

日本でも売買できる大麻関連株16銘柄

07/16/2018
(10/03/2019 追記)
現在Marijuanaindex.comに登録されている大麻関連株だけでも364銘柄あるのだが、今後市場が拡大するに連れてOTCからNASDAQやNYSEに株式上場する会社も出てくるだろう。
では現在、日本のネット証券で取引できる大麻関連株はあるのだろうか?
今回はネット証券会社の中でも米国株の取り扱い銘柄が多いマネッックス証券(約3000銘柄)で調べてみたところ16社ピックアップすることができた。この中には先日FDAから新薬の承認が出た「エピディオレックス」を製造するGWファーマシューティカルズも含まれている。

<バイオテック関連>

アッヴィ(AbbVie,Inc.-NYSE:ABBV)
イリノイ州ノースシカゴに本社を置く、高度な治療法の発見・開発・商業化を行う研究開発型製薬企業。
鎮痛剤のヒュミラやホルモン剤、ワクチン製品などを生産している。現在合成カンナビス薬品のMarinol(マリノール)がFDAで認可されている。

アジレント・テクノロジー(Agilent Technologies Inc.NYSE:A)
カリフォルニア州サンタクララに本社を置く電子計測・バイオ分析機器の製造・販売会社。
DNAマイクロアレイやクロマトグラフィーなどの生物・化学分析製品、DNA突然変異の検出や遺伝子型決定などの診断・ゲノム計測製品を扱っており、カンナビス栽培製造会社へその計測機器を販売している。

ブルカー(Bruker Corporation NASDAQ:BRKR)
マサチューセッツ州ビレリカに本社を置き、生命科学・分子、細胞レベルでの材料研究システムと関連製品の設計・製造事業を行なっている。
医薬品開発やナノテクノロジー細胞生物学などを生かしたサービスをカンナビス関連企業へ提供している。

キャラ・セラピューティックス(Cara Therapeutics, Inc. NASDAQ:CARA)
コネチカット州シェルトンに本社を置く、臨床段階バイオ医薬品の開発・商業化事業を行う企業。
痛み・痒みを緩和する化学物質の開発・商業化に焦点を当てており、カンナビノイドを利用した開発コードCR701を現在開発中。

ダナハー・コーポレーション(Danaher Corporation NYSE:DHR)
ワシントンDCに本社を置く、専門医療機器、産業・商用製品やサービスの設計、製造、販売を行う企業。
検査機器などをカンナビス関連製造会社へ製造販売。

GWファーマシューティカルズ(GW Pharmaceuticals PLC NSD:GWPH)
イギリスのケンブリッジに本社を置く、1998年設立のカンノビノイド薬の開発を行う企業。
多発性硬化症の治療薬「サティベックス」が有名。「サティべックス」と呼ばれる薬は、多発性硬化症の激しい痙縮緩和のために開発された医薬品。
小児てんかん性の治療のための「エピディオレックス」が先日FDAから承認された。

インシス・セラピューティクス(Insys Therapeutics, Inc. NASDAQ:INSY)
アリゾナ州チャンドラーに本社を置き、オピオイド耐性の癌患者の疼痛治療のための舌下フェンタニルススプレー「SUBSYS」、やマリノール(ドロナビノール)の後発ジェネリック薬剤、AIDS患者の食欲不振を伴う体重減少のために承認された「ドロナビノールSGカプセル」などを開発している製薬開発会社。
インシス・セラピューティクスは独自のスプレー技術と薬用カンナビノイドの開発能力を利用した製品開発を進めている。

マロネ・バイオ・イノベーション(Marrone Bio Innovations, Inc. NASDAQ:MBII)
カリフォルニア州デイビスに本社を置く、バイオベース害虫管理・植物健康製品の提供事業を行っている企業。
バイオベース製品のRegalia、Grandevo、Venerate、Majesteneはカンナビス栽培においても自然・有機作物生産で使用できると推奨されている。

メルク (Merck & Co., Inc. NYSE:MRK)
ニュージャージー州に本社を置き、世界140カ国以上で一般消費者向け医療品などを開発販売する医薬品大手企業。
1891年設立。2017年の売上高は401億ドル。今後カンナビスの検査機器市場に参入するのではと目されている。

ノバルティス(Novartis AG NYSE:NVS)
スイス・バーゼルに本社を置く、世界140ヶ国以上で製品を販売する大手製薬企業。
売上高で米ファイザー(PFE)に次ぐ世界第2位の大手製薬企業であり、医療用医薬品事業の他、ンタクトレンズ製品(チバビジョン)、後発医薬品事業(サンド)などを所有。
カンナビス関連に関しては今後TILRAY製の製品を販売予定としている。

パーキンエルマー(PerkinElmer, Inc. NYSE:PKI)
マサチューセッツ州のウォルサムに本社を置く、診断、調査、環境、工業、研究サービスのための技術、サービス、ソリューションを提供する企業。
1931年に設立。カンナビス関連では検査分析機器を提供している。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific Inc. NYSE:TMO)
マサチューセッツ州ウォーザンに本社を置き、分析機器、研究装置、ソフトウェア、サービス、消耗品、試薬、化学薬品、必要品などを販売する企業。
合成カンナビノイドの検出器などを警察や鑑識などに向けて開発している。

ウォーターズ(Waters Corporation NYSE:WAT)
マサチューセッツ州ミルフォードに本社を置く、分析機器の製造メーカー。
カンナビス関連ではCannLabs(カンラボ)やミシシッピ大学、ProVerdeLabs(プロベルデラボ)などがクライアントとなっている。

ザイネーバ・ファーマシューティカルズ(Zynerba Pharmaceuticals, Inc. NASDAQ:ZYNE)
ペンシルベニア州デヴォンに本社を置く、合成カンナビノイド治療薬の開発・実用化事業を行う特殊医薬品企業。
開発中のZYN002は難治性てんかんと変形性関節症、脆弱X症候群患者向けに臨床研究されている合成カンナビジオール薬。ZYN001はテトラヒドロカンナビノールのパッチを介しての経皮送達が可能となっている。ZYN001はすでにパッチテストが行われ、線維筋痛症・末梢神経因性疼痛患者で臨床研究されている。

<アグテック関連>

スコッツ・ミラクル・グロ(The Scotts Miracle-Gro Company NYSE:SMG)
オハイオ州メアリーズビルに本社を置き消費者用芝生および庭園製品の製造、販売事業を行っている。
カンナビス水耕栽培機器を販売する Sunlight Supplyを買収。

<その他>

コンステレーション・ブランズ(Constellation Brands, Inc. NYSE:STZ)
ニューヨーク州ビクターに本社を置く、ワイン販売を行う企業。
カンナビス事業会社の大手であるCanopy Growth(キャノピーグロース)の株式10%を保有。

<08/30/2018追加>
ティルレイ(TILRAY NASDAQ:TLRY)
カナダ・ブリティッシュコロンビアに本拠地を置く大麻の生産から製品販売まで行う総合企業。大量のカンナビジオール(CBD)と微量のテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む医療用大麻オイル(Tilray 2:100)は、てんかんの中でも難治なドラべ症候群を有する小児にとって有望な結果が出ている。

<09/03/2018追加>
島津製作所(SHIMADZU Tokyo:7701)
日本の島津製作所も北米ではカンナビスの成分検査機器の販売を行っており、残留農薬検査、テルペン検出、カンナビノイド成分分析器などを北米のカンナビス企業に販売しています。

<09/25/2018追加>
キャノピー・グロース(Canopy Growth Corporation NYSE:CGC)
カナダを中心に垂直統合型カンナビス事業を展開。コロナビールを持つコンステレーション・ブランズから4000億円の出資が入ったことでも有名。
ジャマイカ、コロンビア、ブラジル、チリ、ドイツ、スペイン、デンマーク、チェコ、南アフリカ、オーストラリアなどで事業展開中。

クロノス・グループ(Cronos Group NASDAQ: CRON)
カナダ・トロントを本拠地としている垂直統合型カンナビス会社。カナダでは医療大麻のライセンスプロデューサーを持つ子会社をいくつか運営し、栽培から販売まで手がけている。また南米コロンビアの医療大麻会社などとも提携。

<10/25/2019追加>
エフィリア(Aphria Inc NYSE:APHA)
カナダを中心に垂直統合型カンナビス事業を展開。南米やヨーロッパにも事業展開を図っており、今後も事業拡大が期待されている。

サンダイアル・グロワーズ(Sundial Growers Inc NASDAQ:SNDL)
カナダとイギリスを中心に医療薬事用大麻製品を製造販売している。2019年8月時点での社員数は全世界で1000人を超える。

ヘクソ・コープ(Hexo Corp NYSE:HEXO)
カナダを中心に大麻製品を受賞歴もある消費者パッケージ製品群で展開している。ギリシャをはじめヨーロッパにも事業拡大を行なっている。

いかがだったでしょうか。
なかなか日本にいると掴みにくい大麻ビジネスの動向や大麻関連株の情報をこれからもこのCannabistock.jpでは配信していく予定です。
みなさまのポートフォリオ形成の一助になれば幸いです。

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