IIPR

IIPRが前年同期比183%となる好調なQ2決算を発表

08/06/2020
米国の医療用大麻産業に特化した不動産会社であるイノベーティブ・インダストリアル・プロパティーズ(Innovative Industrial Properties, Inc、NYSE:IIPR)は、6月30日に終了した第2四半期(Q2)の業績を発表した。

<ハイライト>

・当四半期のIIPRの売上は26.7億円($24.3M)で、前年同期比 183%増。

・当四半期の普通株主に帰属する純利益は14.3億円($13M,希薄化後1株当たり0.73ドル)、調整後営業利益(AFFO)は23.2億円($21M,希薄化後1株当たり1.19ドル)を計上した。普通株主に帰属する純利益は前年同期比でそれぞれ322%、AFFOは263%増加した。

・IIPRは、2020年6月30日現在の記録された普通株主に対して、2020年7月15日に1株当たり1.06ドルの四半期配当金を支払い、2019年第2四半期の配当金を77%増額。

・5月にIIPRは、1,550,648株の普通株式の引受け公募を完了し、126.4億円($114.9M)の資金調達を完了。

・当四半期末後の7月には、IIPRは3,085,867株の公募増資を完了。この公募増資には、引受人の追加購入オプション402,504株の全額行使が含まれており、その結果、284.6億円($258.7M)の資金調達を完了。

・2020年4月1日から本日までに、IIPRはカリフォルニア州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ペンシルバニア州に所在する8つの物件、合計約77万5,000平方フィート(開発中の物件の完成時に予想される賃貸可能平方フィートを含む)を取得。

・これらの8物件のIIPRによる投資総額は約210.7億円($191.5M)。これらは購入価格と開発費・テナントからの償還約束で構成され、取引コストは含まれていない。

・これらの取引において、IIPRはColumbia Care Inc.及びCuraleaf Holdings, Inc.との間で新たなテナント契約と締結。引き続き、Ascend Wellness Holdings, LLC, Cresco Labs, Holistic Industries, Inc、Kings Garden Incなどとは、テナント契約を拡張していく予定。

・2020年8月5日現在、IIPRは、テナント改善引当金と建設資金のコミットメントを通じて、ポートフォリオ全体で合計約1210億円($1.1Bn)の投資またはコミットをしている。

・バランスシート上では、現金および現金同等物が約55.2億円($50.2M)、短期投資が355.6億円($322.3M)、合計約410.9億円($373.5M)となっている。

・2024年に満期を迎える3.75%交換可能なシニア・ノートのみで構成される158.1億円($143.7M)の無担保債務を除く債務はなく、毎年約5.9億円($5.4M)、四半期ごとに約1.4億円($1.3M)の現金固定金利債務となっている。

・総資産に占める負債の割合は12%で、総資産は約1320億円($1.2Bn)。

・これらの統計には、7月に完了したIIPRのフォローオン普通株式の募集による284.6億円($258.7M)の資金調達分は含まれていない。

・IIPRの第1四半期決算短信でもご報告されたが、コロナウイルスが大流行している間、IIPRは23社のテナントのうち3社と協力して、4月分の家賃を全額支払い、5月分と6月分の家賃を全額繰り延べ、7月1日から18ヶ月間、敷金と繰り延べられた家賃を日割りで返済するという仕組みで、一時的な家賃の繰り延べを行った。7月分の賃料は、3社共にが全額を支払い、敷金と延滞賃料の日割り返済を含む全額が支払われた。

・IIPは、2020年4月、5月、6月、7月の各月の契約賃料の100%をIIPRのポートフォリオ全体(管財手続き中のカリフォルニア州ロサンゼルスの物件のテナントを除く)で回収しており、上記の3つのテナントを除く追加のテナントに対しては賃料の繰延を行っていない。

Source:
http://investors.innovativeindustrialproperties.com/press-releases/2020/08-05-2020-211752606


<<大好評発売中!!>>

「投資に役立つ!よくわかる大麻ビジネス」980円
カンナビストック・ジェーピー編集部 著

「ダメ!絶対!」が浸透している日本では考えられないことだが、アメリカ、カナダ、ヨーロッパで多くの企業がこの産業に参入し、彼らの多くはすでに大麻合法化へと向かう時代の流れを掴み、着々と事業を拡大している。
本書では、大麻ビジネスが世界でどのように展開されているのか、市場規模や各国の状況、そしてどのような産業や企業があるのかをざっと理解できるように構成している。
本書で取り上げた企業はほんの一部に過ぎないが、今後の大麻産業の流れを見る中でも押さえておきたい企業を取り上げた。
本サイトと合わせて読んでいただければ、「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻産業の”今”が理解できるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です