06/17/2019
垂直統合型大麻企業大手のキャノピー・グロース(Canopy Growth Corporation, TSX:WEED, NYSE:CGC)は、直近のCBD市場と医療大麻市場での国際的拡大戦略の概況を発表した。
キャノピー・グロースの国際戦略では、最高品質でのGMP準拠の設備投資、傘下のスペクトラム・セラピューティックス(Spectrum Therapeutics)の医療部門を通じてお行われる医療大麻リサーチプログラムと教育販売プログラム、そして合法市場でのCBD製品展開が3本の矢となるようだ。
ラテンアメリカ市場:
コロンビアのプロキャップスSAS(Procaps S.A.S)と複数年契約を締結。プロキャップスは国際的医薬品販売店へのサプリメント販売や、薬局での医薬品販売、医薬品製造などを行なっている。プロキャップスは50カ国以上の国際市場へ医薬品販売を行なっており、その中には厳しい規制で知られるアメリカのFDA(食品衛生管理局)からGMP準拠の認証を取得しているものもある。キャノピー・グロースとの契約では、プロキャプスの得意分野を生かして南米での大麻オイル製品の製造販売やソフトジェルの販売を予定している。
コロンビアでは、キャノピー・グロースは1350万平方フィートを超えるTHCまたはCBD優勢大麻を生産するライセンスを取得しており、ネイーバ(Neiva)の持つライセンスは世界最大級のものとなり、医療用大麻およびCBD製品に対する新たな地域需要に応えることができるとしている。現在は耕作地の一部のみが大麻栽培に使用されているが、今後市場の需要に応じて事業規模を拡大する。同社はまた、カナダ産のスペクトラム・セラピューティクス(Spectrum Therapeutics)製品をチリとブラジルの医療大麻を所望するコンパッショネートユース患者に対して販売を完了。輸入モデルを通じて患者にサービス提供する可能性を検証しながら、ラテンアメリカでの事業規模と市場アクセス拡大を行う。
アジア市場:
オーストラリアにおいて、スペクトラム・セラピューティクスは2019年4月に最初の医療用大麻オイルの受領を完了。その後まもなく2019年5月に医療大麻患者にカンナビスオイル販売を開始した。オーストラリアの医療大麻マーケットは政府の規制緩和と共に患者数の増加を記録しており、全国の患者登録数は、昨年から10倍に増え、今日では1,300人を超えた。スペクトラム・セラピューティクスは、国内の大麻栽培生産施設が完全に機能するようになるまで、輸入を通じてオーストラリアの患者をサポートする予定であり、現在ビクトリアに本拠を置く温室とポストプロダクション施設の建設が進行中。
ヨーロッパ市場:
デンマークでは、スペクトラム・セラピューティクスはデンマーク医薬品庁から必要なライセンス認証を獲得し、同社が医療用大麻を生育、収穫し、乾燥花の形で輸出および販売することを可能にした。スペクトラム・セラピューティクスは、デンマークで連邦政府の生産許可を受けた最初のカナダの会社である。この施設は、GACP(Good Agricultural Collection and Collection Practices)とGMP指定の両方で認定されており、地域サプライチェーンの中核を成すものであり、ヨーロッパ全体でのスペクトラム・セラピューティクス製品の需要拡大を支えることとなる。また、スペインで大麻を栽培し生産するためのライセンスを取得したことに伴い、ヨーロッパにおける第2の拠点計画を積極的に展開している。
また、医療機器およびベイプ技術の世界的リーダーであるドイツに本拠を置くストルツ&ビッケル(Storz&Bickel)、ヨーロッパでのドロナビノール販売のリーダー会社であるドイツに本社を置くC3 Cannabinoid Compound Company、および英国を本拠とするディスワークス(ThisWorks)の戦略的買収を統合していく。これらの世界的リーダー企業とキャノピー製品との統合は世界的販売構造に収益をもたらし、知的財産開発を加速させ、そして臨床研究をさらに進歩させそして拡大する。
アフリカ市場:
スペクトラム・セラピューティクスは、CBD優位株とCBD-THCバランス型株の栽培を行うために、レソトにおいて2100万平方フィートの屋外栽培スペースおよび322,000平方フィートの屋内、屋外および温室スペースを含む、国内の2つの施設をカバーする医療生産ライセンスが付与されている。スペクトラム・セラピューティクスは現在、アフリカ大陸で最大の合法的な屋外CBD栽培地の1つを所有しており、そのうちのいくつかはすでに現在運用中である。
スペクトラム・セラピューティクスは、南アフリカ、ケープタウン市のAtlantis Economic Zoneにある12ヘクタールの土地も取得。レソトでの現在の生産能力を補完するため、大麻栽培および収穫後処理施設のライセンスに必要な申請書を提出。
キャノピー・グロースは常に長期的展望をもって事業運営にあたっており、豊富な現金ポジションを利用して、グローバルな収益を生み出すネットワークの基盤を築いている。
世界規模での土地取得と提携、施設開発、免許の取得、大麻栽培、販売は、キャノピー・グロースのこれまでの努力と戦略的投資を裏付け、グローバルリーダーとしての地位を強化し、新興市場での利潤を追求していくことになるだろう。
Source;
https://www.canopygrowth.com/investors/news-releases/canopy-growth-international-update/
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