キャノピー・グロースが2019年決算を発表・売上186.7億円を計上

06/21/2019
垂直統合型大麻企業大手のキャノピー・グロース(Canopy Growth Corporation, TSX:WEED, NYSE:CGC)は、2019年3月末に締めた2019年度決算の結果を報告した。

<決算ハイライト>

・年間売上は前年より191%UPの186.7億円(C$226.3)となり、そのうちカナダでの娯楽使用大麻からの売上が115.9億円(C$140.5M)で、グローバルでの医療大麻売上が65億円(C$78.9M)となった。

・第4四半期売上は前期より13%UPとなり、高付加価値製品の販売や大麻成分抽出サービス、およびクリニックのパートナーからの売上が寄与した。

・年間24,300kgを出荷したが、その内訳は、16,300kgの乾燥大麻花と800kgの大麻オイルおよびソフトジェルとなっている。

・カナダでの栽培収穫量は、今後2020年第1四半期までに34,000kgへ増加することが予測されており、これらは2020年第2四半期での販売に生かされる予定。

・スミスフォールズの本社キャンパスの増床は95万スクエアフィーとなる予定で製造と流通施設を完備する。

・4000億円以上に上るコンステレーション・ブランズからの資金調達は、今後の世界展開に利用される予定で、その中には医療大麻デバイスの製造会社であるストルツ&ビッケル(Storz & Bickel)の買収や、年度末にかけて買収したヨーロッパ最大のカンナビノイドベースの薬剤会社であるドイツの C³ Cannabinoid Compound Company、イギリスの美容健康ブランドのThis Works Product Limitedが含まれる。

・アメリカ連邦での新しいファームビル施行に伴い、米国CBDマーケットへの急拡大を進行中。抽出業務、製造、倉庫、流通などあらゆる面で投資とパートナーシップ締結を積極的に展開しており、2020年度中にCBD製品を市場に投下する予定。

・アメリカでの複数州大麻オペレーター(MSO:Multi States Operator)であるアクレージ・ホールデイングス(Acreage Holdings)の買収が株主承認されると、娯楽大麻市場および医療大麻市場にサービスを提供するため、ブランドおよび製品のIPを増やして、米国市場の拡大を加速させる予定。

・グローバルで3500万スクエアフィートの生産拠点を確保。アフリカ、ヨーロッパ、南米においてパートナーシップを締結し、医療大麻やCBD製品の販売拡大を遂行。

ブルース・リントンCEOは、
「第4四半期は、カナダ国内において生産販売プラットフォームを構築し、すべてのプロセスを業務拡大して大麻市場に投入するという大きな一歩を踏み出した歴史的な年となりました。今年の第3四半期は数か月にわたる先進的な生産技術から恩恵を受けましたが、第4四半期はより効率的なスループットとより自動化されたプラットフォームにより多くの製品フォーマットを市場投入することを目指しました。今後もカナダの人々に信頼してもらえる製品、フォーマット、ブランドを提供してまいります。」
と述べている。

<娯楽大麻市場の売上概況>
・2019年度の娯楽大麻売上は115.9億円(C$140.5M)で、販売重量は16,250kg、2019年度に販売された大麻全体の67%を占めた。

・第4四半期の娯楽使用大麻の売上高は56.8億円(C$68.9M)で、第3四半期の娯楽使用大麻の売上59.1億円(C$71.6M)から減少した。

・オンタリオ州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州などの主要州で実地店舗が開店するにつれて、需要を満たすために製品供給を増強予定。

・生産力拡大と生産プロセスの自動化への投資を通じて、収穫サイズを2019年度第3四半期から2019年度第4四半期に約2倍とした。

・オンタリオ州での複数年小売ライセンス契約を含む、4つの州でのライセンスの取得を完了。

・これまでに、ニューファンドランド州、ラブラドール州、マニトバ州、サスカチュワン州、オンタリオ州で、ツイード(Tweed)ブランドかトーキョースモーク(Tokyo Smoke)ブランドの23の小売店を開業。

<医療大麻市場概況>

・2019年度の医療用大麻売上は65.1億円(C$78.9M)で、2018年度から6%増加。2019年度の医療用大麻の出荷量は8,070kgとなり前年度から7%の減少となった。

・カナダでの医療大麻売上高は、2018年度の58.2億円(C$79.6M)に対し、2019年度は56.8億円(C$68.8M)と微減。

・カナダのオンライン医療ストアは、確立したブランドTweed、DNA Genetics、LBS、および一部のCraftGrowパートナーが主に娯楽大麻市場に移行するなど、当年度中に大きな変革期を迎えた。

・医療から娯楽市場へのチャネル移行と製品供給の改善によって、2019年度下半期には医療チャネルが減少し、カナダ医療大麻売上は2018年度第4四半期の16.1億円(C$19.5M)から2019年度第4四半期の9.6億円(C$11.6M)に減少した。

・Spectrum Cannabis、Canopy Health Innovations、およびC3を単一の医療重視の部門であるSpectrum Therapeuticsに統一し再ブランド化した後、完成品の在庫レベルを上げ、それに対応して一部の製品の価格を調整。Spectrum Therapeuticsブランドは、顧客登録数および売上高を以前レベルに戻すことが可能と予測。

・2019年度グローバルでの医療大麻売上は、ドイツ市場の成長、ならびにポーランドおよびチェコ市場への参入に牽引されて、2019年度に8.3億円(C$10.1M)の売上を計上、前年度比173%の成長を遂げた。

・カナダでの供給不足問題を改善することにプライオリティを置いていたことと、カナダでの輸出プロセスの長期化によって、ヨーロッパでの販売は悪影響を受けたと考えている。

・カナダの医療大麻チャネルには供給が充足し、デンマークでの生産は暦年以内に開始されるため、この市場におけるカナダおよびデンマークからの大麻製品供給は大幅に増加すると見込まれる。そのためヨーロッパでは医療大麻からの売上が大幅な上振れの可能性があると考えている。

・オーストラリアを含む新しい市場でも販売を開始。

・重要な臨床研究への投資、ならびにカナダおよび海外での医療大麻の潜在的な利益について医療従事者を教育するための主要プログラムへの投資に引き続き取り組んでいる。

Source:
https://www.canopygrowth.com/wp-content/uploads/2019/06/190616-Q4-FY-2019-Earnings-Final.pdf

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