-CCC2018-06 カンナビス市場における今後の課題

08/31/2018
カンナビス・キャピタル・カンファレンス・レポート第6弾
「Challenges in Scaling Cannabis Businesses」
CCC-Panel talk 06
8月17日にトロントで開催された、ベンジンガ(Benzinga)主催のカンナビス・キャピタル・カンファレンス。

急激な成長を見せるカンナビス業界ではあるが、どのパネリストも企業経営者も、投資に関して口を揃えて伝えていた言葉がある。今後も大きな成長が期待できる非常にユニークなマーケットではあるが、いくつかのリスクがあることを軽視してはならないと警告を鳴らした。

「アメリカ合衆国は州ごとでは大麻が認められている地域があるが、連邦(フェデラル)としては未だ違法であること」「カナダにおける大麻の小売ビジネスは、まだ未知数の新しいゲームであること」「カンナビス業界は、コモディティ化とグローバリゼーション化が可能な市場であること」

これらのリスクを熟知したうえで、このユニークで新しいマーケットに参入していくようにと言及した。
CCC-Panel talk 07

また、誰がどこで生産したカンナビスなのかをしっかりと調査した上で投資を行うということがもっとも重要だとも語っていた。カンナビス生産者の中には、過去に違法マーケットに関係していた人物がいるかもしれないという危険を孕んでいるため、それらを認識したうえで調査に当たることが将来のリスク回避に繋がる。

現在では、政府が認定している LPs(Licensed Producers)というライセンスもあり、これを保持している者が生産したカンナビスなのかどうかは、一つの大きな基準になると述べていた。

北米でも大半の人々は、大麻はなんとなく怪しくてリスキーだという認識がいまだに根付いる。その認識を改めるためにも、カンナビスのブランディング化は今後必須であると語る。大手の食品企業やアルコール類を取扱う有名企業などとコラボレーションし商品化することで、医療用だけではなく、リクリエーション用としても広く一般の人に受け入れられる存在に変わっていくのではないかと語っていた。

文、写真; Editor002-S.Sasaki

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