エリクシノールがCBD事業に専念するため2事業を売却

02/03/2020
オーストラリアを本拠地に事業展開するエリクシノール・グローバル・リミテッド( (ASX:EXL; OTC:ELLXF)は、CBD事業に専念するために、2事業を売却する。
売却される一つはヘンプ・フーズ・オーストラリア(Hemp Foods Australia)で、中国の上場企業・上海顺灏新材料科技股份有限公司(Shanghai Shunho New Materials Technology)に対して、3750万円(A$500K)という、異例の安値で売却される。その結果、エリクシノールは、2019年の財務会計で9.4億円(A$12.5M)の減損処理を行うこととなる。また、オーストラリアで医療用大麻栽培ライセンスを取得する方針を見直し、1年前に2億円(A$2.6M)で買収したヌニャラ(Nunyara)の土地を含む資産を売却し、こちらも3.6億円(A$4.8M)の追加減損処理を行う予定だ。

エリクシノールは2018年、破竹の勢いで業績を伸ばしたが、競合企業の増加にともない内部崩壊を起こしていたようだ。2018年のQ4では8.9億円(A$11.9M)の売上を記録し、前年度から116%の伸長を見せており、2018年度決算では売上27.8億円(A$37.1M)を記録。そのうち88%はCBD事業からのものだった。

2019年のQ1から成長が劇的に鈍化し始め、前期より31%減少したが、アメリカでのCBD事業の中で、低マージンのプライベートレーベル以外へ注力したことにより、前年からは21%増加となっていた。
また、同社はQ3発表に先立ち、日本でのコンプライアンス違反を発見し、この問題により、最終的にはエリクシノールジャパンの株式50.5%を売却している。
先週発表された、第4四半期の売上高は3.3億円(A$4.4M)と急落し、Q3から44%、前年同期からは59%減少したと報告されていた。

Source;
https://www.elixinolglobal.com/site/PDF/2737_0/QuarterlyUpdateandAppendix4C
https://www.elixinolglobal.com/site/PDF/2739_0/SaleofHFAandNunyaraUpdate


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