アクレージ、2021年Q4および通期決算を発表

03/11/2022

<要点>

・第4四半期の連結売上高は84%増の5,810万ドル
・通期では65%増の1億8,890万ドルに拡大
・通期の売上総利益率は51%に上昇
・2021年度までプラスの調整後EBITDAを達成し、2020年度比で5410万ドル改善
・最適化された戦略を加速するため、1億5千万ドルのクレジットファシリティを確保


垂直統合型大麻企業で複数州で事業展開するアクレージ・ホールディングス:Acreage Holdings, Inc.(CSE:ACRG.A.U, ACRG.B.U), (OTCQX: ACRHF, ACRDF) は、2021年第4四半期および通期の財務結果を報告した。

<2021年第4四半期財務ハイライト>

・2021年第4四半期の連結売上高は5,810万ドルで、前年同期比84%増、前四半期比21%増。

・売上総利益率は2020年第4四半期の46%から2021年第4四半期は48%に上昇。

・調整後EBITDA*は、2020年第4四半期の(350)万ドルの損失に対して、2021年第4四半期は850万ドル。2021年第4四半期の連結売上高に対する調整後EBITDAの比率は14.6%。

<2021年通期業績ハイライト>

・2021年通期の連結売上高は、2020年通期の1億1450万ドルに対し、65%増の1億8890万ドル。

・通年の売上総利益率は、2020年通年の43%に対し、2021年は51%に上昇。

・通年の調整後EBITDA*は2460万ドルで、2020年通年の(2950)万ドルの損失に対して5410万ドルの改善。連結売上高に対する調整後EBITDAの比率は、2021年通年で13.0%。

<2021年第4四半期 オペレーショナルハイライト>

・オハイオ州において、7万平方フィートの栽培・加工施設と5つの運営小売店など、市場をリードする事業を買収し、当社の戦略的事業基盤を拡大した。

・ニュージャージー州エッグハーバーの施設で栽培能力を約4倍に増強し、成人向け販売の開始に先立ち、自社の小売ネットワークと急成長する卸売市場をサポート。

・既存債務の返済、運転資金および将来の資本プロジェクトに充当するため、魅力的な条件で1億5000万ドルの長期借入契約(「クレジット・ファシリティ」)を締結。

<経営陣のコメント>
アクレージのCEOであるPeter Caldiniは、
「2021年を通して、私たちはビジネスの変革に注力し、計り知れない進歩と成功を収めたことに感激しています。
2021年を通しての好業績は、収益性の向上、バランスシートの強化、中核市場での成長加速に向けた集中的な取り組みの集大成す。短期間に多くの重要な優先課題を達成し、2022年を通じてこの勢いを維持する態勢が整っています。
アクレージは2021年に収益性を大幅に改善し、第1四半期にEBITDAのプラスを達成し、その後も四半期ごとにEBITDAのプラスの軌跡を続けています。収益性の改善に加え、アクレージはフロリダ州の事業を売却してバランスシートを強化し、短期的な債務を返済し、1億5000万ドルの信用枠を確保しました。最後に、Acreageは、ニュージャージー州での新しい小売店舗の開設、ペンシルバニア州、イリノイ州、ニュージャージー州での栽培拡大プロジェクトの完了、マサチューセッツ州でのエディブルキッチンの開設、カリフォルニア州、メイン州、オハイオ州での高品質事業の買収により、当社の中核市場での成長を加速させました。
この12ヶ月間で、私たちは2022年に事業を拡大するための強固な基盤を構築しました。オハイオ州、カリフォルニア州、メイン州では通年で事業を展開し、ニュージャージー州、ニューヨーク州、コネチカット州では、2022年以降に大きな成長をもたらすであろう成人向け販売の申請中であり、非常に確立された事業となっています。
2021年はアクレージにとって素晴らしい年でしたが、この成功をさらに拡大するために、適切なフットプリント、オペレーション、チームによって、ビジネスを継続的に成長させ、株主価値をさらに高めるためのステージを整えました。」
と述べている。

<2021年第4四半期 財務概要>

2021年第4四半期の総収入は5810万ドルで、2020年第4四半期と比較して2660万ドル(84%)増加した。前年同期比の増加は主に、過去12カ月間にオハイオ州、カリフォルニア州、メイン州の事業を買収したこと、当社の栽培施設のいくつかで拡張が完了したことで得られる追加収益、および各州での需要や生産の増加によってもたらされた。この収益の伸びは、売却目的で保有している事業内の売却や減少による収益の減少によって、いくらか相殺された。さらに、2021年第4四半期の総収益は、前四半期比で990万ドル(21%)改善した。

2021年第4四半期の総利益は2760万ドルで、2020年第4四半期に比べ1310万ドル(90%)増加した。収益の伸びと、アクレージの生産拠点で達成された効率性が、売上総利益の増加を牽引した。総粗利益率は、2020年第4四半期の46%に対し、2021年第4四半期は48%に上昇した。

2021年第4四半期の営業費用合計は、2020年第4四半期から1310万ドル(26%)増加し、6320万ドルになった。株式ベースの報酬費用、損失および評価損、減損、減価償却費(すべて非現金である)を除くと、2021年第4四半期の営業費用合計は2020年度の対応期と比較して0.4百万ドル(2.0%)減少している。営業費用の増加率は収益の増加率を大幅に下回っており、これは、アクレージの成長と買収による事業拡大によるものである。

2021年第4四半期の連結EBITDAは△3290 万ドルの損失となり、前年同期の△3670 万ドルの損失と比較して改善した。2021年第4四半期の調整後EBITDAは850万ドルで、2020年第4四半期の調整後EBITDAの損失(350万ドル)に比べて大幅に改善し、2021年第3四半期の調整後EBITDA650万ドルから順次改善された。アクレージが撤退する最終合意を結んだ市場と飲料やCBDなどの新興ベンチャーを除いた中核事業の調整後EBITDAは980万ドルであり、当社の中核市場は依然として非中核事業によるマイナスの影響を受けていることが分かる。

2021年第4四半期のアクレージに帰属する純損失は、2020年第4四半期の(36.9)百万ドルに対し、(40.4)百万ドルとなった。収益の伸び、売上総利益率の改善、営業費用の削減、資産処分純益などが純利益の改善に寄与し、減価償却費および償却費の増加、金利負担の増加が相殺された。

・バランスシートと流動性
Acreageは、現金および現金同等物、制限付き現金で4,430万ドルを保有して年度末を迎えた。2021年第4四半期に、貸し手のシンジケート団から1億5,000万ドルの信用枠を確保。信用枠の条件に基づき、1億ドルは直ちに使用でき、さらに5,000万ドルは、特定の所定のマイルストーンが達成された後、コミットされたアコーディオンオプションにより将来の期間に使用できる。アクレージ社は、この与信枠の資金を、事業拡大、既存債務の返済、運転資金に充当することを意図している。2021年12月31日現在、75百万ドルがこのファシリティーの下で引き出されている。この融資枠の下で現在利用可能な残りの2500万ドルと、現金および現金同等物、手持ちの制限付き現金4430万ドルを合わせると、2022年12月31日まで6930万ドルの資金が提供され、その時点では5000万ドルのコミット型アコーディオンも利用可能になると予想される。

アクレージ・ホールディングスについて:
Acreage社は、全米で大麻の栽培・小売施設を複数州にわたり運営しており、同社の全国小売店ブランドである「The Botanist」もその一つである。ニューヨークに本社を置くAcreageは、受賞歴のあるThe Botanistブランド、イリノイ州、マサチューセッツ州、オハイオ州のプレミアムブランドSuperflux、Tweedブランド、ペンシルバニア州のPrime medicalブランド、イリノイ州のInnocentブランドなど、国内および地域で入手できる大麻製品を幅広く扱っている。2011年の創業以来、消費者の視点に立ったシームレスなブランド体験を実現するために、事業の構築と拡大に注力している。詳しくは、www.acreageholdings.comへ。


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