05/23/2019
垂直統合型大麻企業のティルレイ(Tilray, Inc, NASDAQ:TLRY)は、子会社であるティルレイ・ポルトガル(Tilray Portugal Unipessoal Lda)のカンタンヘーデにあるバイオカント・パーク施設が、EU医薬局からGMPを取得したことを発表した。
これによって、ティルレイ・ポルトガルはGMP認証済みの乾燥大麻を医薬品向け原料として製造し輸出することが可能となる。
ティルレイはこれまでドイツやEU諸国の主要な薬局と販売チャネル構築の協議を進めてきているが、今回の認証取得はティルレイにとって、ドイツやEU諸国への商品供給を後押しするだけでなく、EU以外の世界市場にもEU-GMP認証ということでマーケットを拡大していくことに繋がるだろう。
ティルレイ・ポルトガルの大麻製造施設は、屋外、屋内、温室の栽培設備があり、そこでのリサーチや品質管理、抽出作業やパッケージングができるようになっている。またそこから医療用カンナビノイドを含む製品の出荷も可能となっている。
ティルレイはこの施設に約2,000万ユーロを投資しており、合計約25万平方フィートの施設面積を誇る。この施設はまた、ヨーロッパ全土でのティレイの臨床研究および製品開発の取り組みを支えるハブとしても機能する。ティルレイEUキャンパスは現在100人以上の従業員を雇用しており、その数は2019年末までに倍増すると予想されており、今後数カ月で生産量の増加、複数の収穫が予想されている。
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