Elixinol Revenue for Q2 2018

エフィリアが2019年度第3四半期決算を発表

04/15/2019
垂直統合型大麻企業のエフィリア(Aphria Inc, TSX:APHA, NYSE:APHA)が2019年2月末に締めた第3四半期決算を発表した。

決算発表の冒頭、南米でのLATAMの事業に関して以下のようにコメントを発表している。
「オンタリオ証券委員会は、継続的な情報開示見直しの一環として、2019年第2四半期の財務諸表の提出後、LATAM資産について減損テストを実施することを要求。エフィリアによる減損テストの結果、LATAM資産の帳簿価額に対して42.5億円(C$50M)の現金以外の減損費用が必要であると判断。この減損の根拠は、LATAM取引を検討した特別委員会に対して財務アドバイザーが提出した新しい財務情報の結果として、当社がこれらの事業体の割引率および財務予測を再評価したことに起因する。この新しい財務情報は、特別委員会の財務アドバイザーが使用した粗利益率とEBITDAマージンの減少、およびLATAM事業体からの予想よりも高い費用を示した最近の財務情報で構成されている。この結果Aphriaは、LATAM資産の帳簿価額に対する現金以外の減損費用を発生させるべきであると判断した。」

<2019年度第3四半期 事業ハイライト>

・売上は62.6億円(C$73.6M)となり、前期より617%UPとなっている。

・バランスシートも大幅に改善され、現金91.4億円(C$107.5M)、有価証券23.1億円(C$27.2M)を保有し、今後のカナダや世界での事業拡大に備えている。

・南米投資(LATAM)に関して立ち上がっていた特別委員会は、LATAM買収における資産評価は許容範囲であり、LATAM資産に対する投資は、前述の現金以外の減損費用を計上した後の191.3億円(C$225M)であり、これは当初合意された購入価格である165.8億円(C$195M)よりも25.5億円(C$30M)増えたこととなる。

・マンナ・モレキュラー・サイエンスとカンナビスの経皮摂取パッチ開発でライセンス契約を締結。

・トロント拠点のUNOアップ・インクとカナダの娯楽使用大麻市場に関しての分析技術で協業。

・コロビア・メディカル・フェデレーションと排他的契約を締結。コロンビアでの医療大麻カリキュラム組成を計画。

・パラグアイでの医療大麻生産・流通に関してインシュモス・メディコスと覚書を締結。

・アルゼンチン州立カンナビス・アバタラ・ソシエダ・デル・エスタドとアルゼンチンでの栽培およびオペレーション拡大のための覚書を締結。

・ドイツとEU諸国で1万3000の薬局を網羅するCCファーマGmbHの買収を完了。

・カナダでの拡張施設Part4、5がカナダ保健省より認可取得。これにより年間11万kgの生産が可能になる予定。

・CBDの薬事化粧ブランドとしてカンリリーフ(CannReleaf)をドイツの市場に投下。

・ドイツでのカンナビス栽培免許を5ロット分(年間1000kg)取得。

・グリーン・グロース ・ブランズからの敵対的買収が事実上不成立となり、追加で最大75.7億円(C$89M)の流動性を確保することに至った。

<2019年度第3四半期決算ハイライト>

・純収益は、前四半期の18.4億円(C$21.7M)と前年同期の8.8億円(C$10.3M)に対し、62.6億円(C$73.6M)。

・今四半期の増収は、CC PharmaとABPからの49億円(C$57.6M)の販売収入によるもの。

・純売上高には、カナダの娯楽大麻市場で販売された1,329kg、医療大麻売上1,274kgが含まれている。

・前四半期と比較し大麻売上高およびキログラム売上高の減少は主に、栽培方法を移行したことによる供給不足、ならびに一時的な包装および流通方法の変更に起因する。

・消費税控除前の卸売を除いた医療用大麻の平均小売販売価格は、前四半期のC$7.51に対し、当四半期は1グラム当たりC$8.03ドルに上昇。これは主にカンナビスオイル販売の増加による。

・娯楽使用大麻の平均販売価格は、前四半期の1グラム当たりC$6.32に対し、当四半期は1グラム当たりC$5.14に低下。これは品揃えを最大限にするための小型パッケージサイズへの移行が原因。

・第3四半期の調整後総利益は11.4億円(C$13.4M)で粗利益率は18%。前四半期は8.7億円(C$10.2M)、調整後総利益率は47%だった。調整粗利益率の減少は、主に粗利益率の低い卸売事業からの収益の増加のため。また、Part4,5の施設拡張に伴う自動化が操業可能になるのを待っているため、一時的に梱包費および流通費の増加が発生したため。

・当四半期の販売費および一般管理費は、前四半期の23.4億円(C$27.5M)および前年同期の14.4億円(C$16.9M)から90.6億円(C$106.6M)に増加。この増加は主に、LATAMの買収による42.5億円(C$50M)の減損、非現金株ベースの報酬の増加、およびLATAMの全四半期および2ヶ月のCC Pharmaのコストを内包したことによる。

・2019年第3四半期の純損失は、92億円(C$108.2M)、1株あたりC$0.43となり、前年同期の46.6億円(C$54.8M)、1株あたりC$0.22の純利益、前年同期の11億円(C$12.9M)、1株あたりC$0.08から大幅に損失が拡大。

・純利益の減少は、現金以外の減損49.3億円(C$58M)および追加の営業外損失25.5億円(C$30M)が主に原因として響いており、これらを除くと、調整後純損失は42.7億円(C$50.2M)、1株あたりC$0.20となり前期から回復基調にあることが伺える。

Source;
https://aphria.ca/blog/aphria-announces-third-quarter-fiscal-2019-financial-results/

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