-NCIA カンナビズサミット&エキスポ 2019 レポート-02

07/24/2019
ナショナル・カンナビス・インダストリー・アソシエーション(NCIA)が主催するカンナビス・ビジネス・サミット&エクスポ(Cannabis Business Summit & EXPO) が昨日7月22日よりサンノゼ・コンベンションセンターで3日間開催されている。
最終日となる24日の基調講演はパネルディスカッションとして、「最新の大麻研究とアスリートのカンナビス使用(The latest in Cannabis Research and The Impact on Athletes)」が行われた。
ステージには、UCLAで大麻研究を行うチェン博士(以下Dr)、NFLプレイヤーのネイト・ジャクソン(以下NJ)、格闘家のフランク・シャムロック(以下FS)、女子ラグビーのアナ・シモンズ(以下AS)、エクストリームスポーツからジム・マカパイン(以下JM)らが登壇した。

ディスカッションはチェン博士がリードしながら、アスリートにおける大麻利用の実体験を聞いていく形で進められたが、チェン博士が各々に大麻使用のきっかけを聞いたところ、

FS「使い始めたころは、いわゆる娯楽使用だったが、大麻が痛み、ストレス、不安の解消に役立つことに気づき、それから毎日の摂取するようないわゆる薬となりました。」

NJ「これまで怪我をしてしまうと大量の薬を飲まなければいけなかったんですが、大麻を使用してみると早く治ったし、気分がよくなり、これまでよりも健康になって不安も少なくなったんです。」

AS「初めは娯楽として摂取したんですが、試合前の不安解消も含めてパフォーマンスの向上にも繋がりました。処方薬はもう使っていないのですが、年齢的にも怪我や慢性的な痛みがあることから、大麻がなければプレーを続けられないだろうと考えています。」

と各々回答していた。

また、ドクターから、THCや大麻利用はアスリートのパフォーマンスUPには寄与していないという調査があるにも関わらず、多くのスポーツ団体が大麻使用を禁止しているのはなぜだと思うか?との質問に、
フランク・シャムロックは、
「パフォーマンスはアップするよ!」と言って会場を沸かせ、
「だってゆっくり眠れるし、不安もなくなるし、ライフスタイルの質がUPするから最終的にパフォーマンスもUPするんだ!」
と述べていた。

一方アナ・シモンズは、大麻は悪いものとされているソーシャルスティグマ(社会的な負の印象)だと回答していた。
NFL出身のネイト・ジャクソンは、
「NFLには年1回のドラッグテスト(THCも含む)があり、これにひっかかると、クリーンアップのためとして、様々なプログラムに参加せねばならず、練習時間も制限されることとなる。痛み緩和のためにTHCを使用していた選手からすると、その代替薬として多くの処方薬やきつい薬に手をだすことにも繋がり、最終的に選手のためにならないし、リーグのためにもならない。NHLの方が寛容な処置を取っている。」
と指摘していた。

ドクターから大麻摂取に関しての最適摂取量の話も出たが、誰もが使えるわけではなく、摂取後どうなるのか、どれくらい取るべきかなどは個人によって違うので、それぞれが留意するべきだと一同が同意していた。

基調講演終了後、質問に答えるシャムロックら登壇者達


なんとステージ脇の植栽が大麻草!(^^)

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