07/03/2019
カナダ・オンタリオで操業しているカントラスト(CannTrust Holdings Inc, TSX:TRST, NYSE:CTST)は、ブリティッシュコロンビア州での屋外大麻栽培施設81エーカーを取得したのち、すぐに外壁フェンスやセキュリティなどへ設備投資し、カナダ保健省へ大麻栽培の許可申請を行なっていた。元々のカントラストの予測では、この施設から2019年中に75,000kgの大麻を収穫する予定となっていたが、現在まだカナダ保健省からの許可取得が叶っていないため、2019年度の収穫量は最大で15,000kgとなるだろうとのこと。この予想数字は、許可がどのタイミングで出るかによって変わってくるとしており、7月前半に栽培開始できれば、予測マックスの15,000kgで、7月後半になるともう少し収穫量は減少し、8月5日以降に栽培開始がずれ込むと、本年度の屋外大麻栽培からの収穫は0kgとなる。
カントラストは、この他160エーカーの栽培施設の長期リース契約を締結する予定で、合わせて240エーカーの土地で2020年の栽培時期に間に合わせたい意向だ。これら2つの大麻栽培施設で栽培許可が下りれば、2020年には100,000kgから200,000kgの大麻を生産する予定とのこと。
また先週、カントラストはオーストラリアに向けて、CBD, THC, CBD:THC(1:1)のヴィーガンカプセルと乾燥大麻花を輸出した。これら商品はパートナー企業であるカントレック(Cannatrek Ltd)を通じてオーストラリアの医療大麻患者に届けられる。これらの輸出はカントレックが自社で商業生産ができるまで続くと予想されており、現在カントラスト製の9製品がオーストラリアの医療大麻患者にとって利用可能となっている。
カントラストのCEO、ピーター・アセトは、
「カントラストの世界進出への最初のステップは、ヨーロッパとオーストラリアでのパートナーシップを通じて昨年確立されました。私達は、デンマークとオーストラリアの地域パートナーへ私たちの高品位で受賞歴のある大麻製品を定期的に届けることで、私達のパートナーとともに素晴らしい進歩を続けています。私達は、世界中の医療用大麻市場で主導的な地位を確立するための取り組みを続けていきます。医療および娯楽の大麻は世界中で拡大し続けているので、カントラストは当社の国際ビジネスを拡大するための優れた立場にあります。」
と述べている。
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