大麻不動産REITのIIPR、Q3売上が前年同期比197%UP

11/06/2020
NY証券市場に上場している大麻不動産REITのイノベーティブ・インダストリアル・プロパティーズ(Innovative Industrial Properties Inc, NYSE:IIPR)が、9月末に締めた第3四半期(Q3)の決算結果を報告した。

<ハイライト>
・Q3のIIPRの売上は、約3,430万ドルで、前年同期比197%増となった。

・Q3の普通株主に帰属する純利益は約1,890万ドル(希薄化後1株当たり0.86ドル)、調整後営業利益(AFFO)は約2,790万ドル(希薄化後1株当たり1.28ドル)を計上した。普通株主に帰属する純利益は前年同期比でそれぞれ205%、AFFOは192%増加した。

・IIPRは、2020年9月30日時点で記録されている普通株主に対して、2020年10月15日に1株当たり1.17ドルの四半期配当金を支払ったが、これは2020年第2四半期の配当金を約10%、2019年第3四半期の配当金を約50%上回ったことに相当する。

・7月、IIPRは、追加で402,504株を購入する引受人のオプションの全額行使を含む、3,085,867株の普通株式の引受による公募増資を完了し、調達額は約2億4820万ドルとなった。9月には、「アットザマーケット」株式募集プログラムに基づき、474,000株の普通株式を発行し、約5,810万ドルを調達した。

・2020年7月1日から本日までに、IIPRはフロリダ、ミシガン、ニュージャージーに所在する5物件、合計約44万8,000平方フィート(開発中の物件の完成時に予想される賃貸可能平方フィートを含む)を取得した。

また、2020年7月1日から本日までの間、IIPRはイリノイ州、ミシガン州、オハイオ州、ペンシルバニア州にある7つの既存物件のテナントに対して、施設の継続的な建設と拡張のための追加資金を提供した。

・これら12件の取引は、IIPRによる投資総額約1億8,030万ドル(購入価格と開発・テナントへの返済約束から構成され、取引コストは含まれていない)に相当する。

・これらの取引では、Columbia Care Inc、Curaleaf Holdings、Jushi Holdingsと新たにテナント契約を締結し、Ascend Wellness Holdings、GR Companies,Curaleafの子会社であるGrassroots、Green PeakIndustries、Green Thumb Industries、Holistic Industries、Parallel、 PharmaCann Incとの既存契約を拡張した。

・2020年11月4日現在、IIPRは、テナント改善引当金や建設資金のコミットメントを通じて、ポートフォリオ全体で合計約12億ドルを投資またはコミットしている。

<バランスシートハイライト:2020年9月30日現在>

・現金および現金同等物が約1億6,110万ドル、短期投資が約4億5,520万ドル、合計約6億1,230万ドル。

・2024年に満期を迎える3.75%の交換可能シニア・ノートのみで構成される約1億4,370万ドルの無担保債務を除き、債務はない。

・総資産に対する負債比率は9.4%で、総資産は15億ドル以上。

Source;
http://investors.innovativeindustrialproperties.com/press-releases/2020/11-04-2020-220812085


<<大好評発売中!!>>

「投資に役立つ!よくわかる大麻ビジネス」980円
カンナビストック・ジェーピー編集部 著

「ダメ!絶対!」が浸透している日本では考えられないことだが、アメリカ、カナダ、ヨーロッパで多くの企業がこの産業に参入し、彼らの多くはすでに大麻合法化へと向かう時代の流れを掴み、着々と事業を拡大している。
本書では、大麻ビジネスが世界でどのように展開されているのか、市場規模や各国の状況、そしてどのような産業や企業があるのかをざっと理解できるように構成している。
本書で取り上げた企業はほんの一部に過ぎないが、今後の大麻産業の流れを見る中でも押さえておきたい企業を取り上げた。
本サイトと合わせて読んでいただければ、「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻産業の”今”が理解できるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です